ヨーロッパのチョコレートと自家製ブレンドチョコレート。 生チョコレートを40%を超えるほど入れて、独特の焼き方をしております。
基本の生地(ザッハーマッセ)は、香りと若干の酸味にもこだわっています。
ヨーロッパでは、世界的に有名なザッハトルテのお店がある中、審査員の方々に認められました。
モンドセレクションが1961年に始まって以来、日本の(しかも広島の)ザッハトルテが入賞したのは、初めてだと思います。
生地のザッハ―マッセには、特にこだわっております(生チョコレートを生地の中に入れています)。
コクも深まり、口どけもよく、あっさりしっとりと仕上がりました。
完成度の高いザッハトルテになっております。
そもそもこのケーキは、19世紀の始めフランツ・ザッハという菓子職人が、陛下と皇太子夫妻の食卓に供するために作っていたのです。
ところがあるとき、王室御用達の名門菓子屋「デメル」からも全く同じザッハトルテが売り出され、ことは裁判沙汰にまで発展。以後9年間にわたって本家争いは、ウィーンの世論と法廷をにぎわしました。
裁判は引き分けに終わりましたが、以来、ザッハホテルとデメルは今日まで一世紀以上も、ザッハトルテの味を競い合っています。
このエピソードは、菓子職人たちのチョコレートに対する執着を物語っているともいえます。